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第44回ケミカルタンカー大解剖(総トン数499t型)

船には安全な航海、安全な作業を行う為に、様々な構造、設備・機器が装備されています。ここでは499t(総トン数)型内航ケミカルタンカーを大解剖して、構造、各設備・機器の名称を紹介し、その役割についてご説明します。

Vol.1 錨(アンカー)、球状船首(バルバスバウ)、バウスラスター

錨(アンカー):海上で船を泊めておくときに用いるおもり

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499t(総トン数)型内航ケミカルタンカーでは、ストックレスアンカ-(JIS型TYPE A ホールス型)という型式の錨が多く普及しているが、最近では、把駐力の高い(JIS型TYPE BAC-14型)を採用している船もある。

錨の爪の部分が海底の土をかき埋まることで、波風で流されようとする船への抵抗力となる。この時生まれる力を把駐力という。

錨は錨鎖(アンカーチェーン)と呼ばれる鉄の輪が連なった鎖で船と繋がれており、この錨鎖も船を泊めるために役立っている。長く垂らすことで錨鎖が海底に横たわる部分も長くなり、ここに摩擦力が生まれるためである。把駐力とこの摩擦力の合計が船体を泊める力(係駐力)となる。

写真4 499型(総トン数)型内航ケミカルタンカーでは、片舷約7~8節(1節25m)175m~200mの錨鎖を装備しており、錨泊時の状況や条件によって異なるが、通常5節程度使用して錨泊することが多い。

球状船首(バルバスバウ):船が航走時につくる波の抵抗を低減させる役目を持つ船首構造の一部

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海運プラザ 海運豆知識
第30回 「バルバスバウ(球状船首)について」ご参照ください。

バウスラスター:船首を左右に移動させる推進装置

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船首の幅の狭い船底付近に左舷・右舷を貫通する筒状の穴を設け、中央にプロペラを取り付けた設備をバウスラスタ-という。船尾のプロペラや舵を用いることなく、船首を左右に移動させる事が出来、且つプロペラと大角度舵等を併用することで左右ほぼ真横の船体移動が可能となる。

狭い場所での細やかな操船や離着岸の操船が容易となる為、現在多くの船が装備している。

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