海運プラザ 海運用語集

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ダーティーバラスト

ダーティーバラストとは、油分を多く含んだバラスト(海水)のことをいう。大型船などは荷役終了後、洗浄が終了していないカーゴタンクにバラストを漲水することがある。ただし、船体及び人命に危機的な状況が発生した場合のみ海上投棄が認められている。ダーティバラストは、油分を多く含んでいるため海洋汚染防止の観点から海上投棄は認められない。

対水速力(たいすいそくりょく)

海水に対する船の速力(機関の推力に応じた速力)で、船が海面を進む速力を言う。海流、潮流などに左右されずに一定となる。動く歩道の速さを潮流とすると、その横の通路を歩くのが対水速力、その上を歩くのが対地速力

滞船料(たいせんりょう Demurrage)

デマレッジ」参照

代替建造(だいたいけんぞう)

旧船を処分し、その代船を新造すること。船齢が概ね20~25年以内を目安に代替建造は、おこなわれる。

対地速力(たいちそくりょく)

陸地に対する船の速力を言う。海流、潮流などに左右されて、変動することがある。対地速力=対水速力±海流・潮流の影響。

代理店(だいりてん)

本船が入出港できるように、バ-スの確保、航路管制時間の取得、水先案内人(パイロット)、曳船(タグボート)の手配や、監督官庁への手続き及び荷役作業の手配等、様々な手配や手続きを行う。船舶への新聞の手配等なども行ってくれる。

タグ・ボート(Tug Boat)

曳船(えいせん)」参照

立錨(たちいかり)

揚錨中に錨が水底に立った状態のこと。

タッキング

ヨットで使用する海運用語で、艇を風上に向けながら風を受ける舷を変えること。

ダブリング・プレート(Doubling Plate

船体損傷の修理、または強度を増すために二重に鉄板を取り付ける板。

ダブルシャット

タンカーの荷役中に異種油が混液しないようにカーゴラインの中間に流通・閉止の両用に使用できる閉止板または二重弁を設備している場合がある。

ダブル・ハル(Double Hull)

衝突や座礁など万一事故に遭遇しても、荷油を蓄えている内殻が破れない限り油流出が起こらない「二重船殻船」のこと。船の外壁をハルといい、以前のタンカーはこのハルが1枚しかなく(シングルハル)、タンクの外はすぐ海洋に面し、タンクに穴が開いてしまったときに石油が海に漏れてしまう構造だった。そこで外壁を二重にしたダブルハルタンカーが設計された。1992年3月の国際海事機関(IMO)の海洋環境保護委員会(MEPC)において、新造タンカーに対して、このダブルハルタンカー、または「ミッドデッキタンカー」と呼ばれる構造が義務付けられている。(類)シングル・ハル

タリフ

運賃は通常、単位当たりの賃率をもって定めており、これを表示したものをタリフという。一般的に航路別、品目別または船型別に表示されている。多種多様の貨物について、ここに運賃を協定する繁雑さを回避し、かつ不当な差別扱いを防止するためにある。

タンク・クリーニング(Tank Cleaning)

貨物タンク内を洗浄すること。ケミカル汎用船の場合、種々の荷物を運ぶため、前航海の積荷と異なった荷物を積み込む前に水洗いを行う。また、修理や検査のため造船所に入る前に油分等を除去するためにも行う。

タンク・クリーニング・サーベイ(Tank Cleaning Survey)

国交省登録検査機関による「清掃検査」と呼ばれるもので、タンカーのタンクなど、貨物を積載(収納)する容器に対して積載(収納)適合性を検査・証明し、貨物の汚染防止に寄与するもの。但し、コンタミネーション・クレイムに対し、金銭的責任を負うものではない。

堪航性(たんこうせい)

船舶の安全航海に堪え得る能力。航海の長短、季節、積荷の種類によっても異なり、船体・機関・属具等の設備が通常予想される航海上の危険に堪え、適当な乗組員を有し、食料・燃料・飲料水等も完備している状態を指す。運送人は船舶について、この堪航性を保持する義務がある。

単独海損(たんどくかいそん)

座礁、火災、衝突などの偶発事故によって船舶や貨物に生じた滅失または損傷のうち、損害を被ったものが単独で負担するもの。⇔(反)共同海損(きょうどうかいそん)

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チェーンロッカー(ちぇーんろっかー)

アンカーチェーン(錨鎖)を格納する倉庫のこと。船首隔壁の前側に設けるので、衝撃荷重に対して十分な強さが保たれるように構造されている。

踟躊(ちちゅう Heave to)

荒天に遭遇した時、続航が困難か航行に危険を感じた時、保安処置として風浪を船首から2~3点(1点=11.25°)付近に受けながら自力により操舵可能な速力でその場に停留し風浪に対しその姿勢を保つ方法のことをいう。

窒素酸化物(ちっそさんかぶつ Nox、Nitrogen Oxides)

NOx」参照

窒素パージ(ちっそぱーじ)

積荷の爆発を防ぐために、積荷前に船倉内を窒素ガスで置換すること。可燃物の燃焼には「着火源、可燃物、酸素」の三つの要素が必要であり、三要素中の酸素を除去する事により、爆発事故を防止している。

着桟(ちゃくさん)

荷役等のため、船舶を桟橋につけること。接岸。⇔(反)離岸

着桟3原則(ちゃくさんさんげんそく)

桟橋に船を横付けする場合の基本のことで、減速・停止・平行にして、桟橋から30m離して、船を止めること。

チャーターベース(Charter Base)

1航海の運賃収入から船舶の運航に要する燃料費,港費などの諸経費(運航費)を差し引いた純収入額(運航収益)を,1ヵ月(30日)・1重量トン当たりに換算表示したものをいい,次のような式で計算される。(運賃収入-運航費)÷1航海所要日数×30÷重量トン数=C/B

中間検査(ちゅうかんけんさ)

船舶検査証書の有効期限の起算日から21ヶ月を経過する日から39ヶ月を経過する日までの間に受験する検査。

懲戒権(ちょうかいけん)

船員法第23条の規定により、全ての船の船長には、自船内で特別司法警察職員として犯罪を捜査する権限が与えられている。ただし、船員法によって船員を懲戒しようとするときは、3人以上の船員を立ち会わせて本人及び関係人を取り調べた上、立会人の意見を聴かなければならないことが同法内で規定されている。なお、船長の権限によって科すことができる懲戒の範囲は次のとおり。

  1. 10日間以内の上陸禁止(停泊日数のみを算入)
  2. 戒告

蝶形弁(ちょうけいべん Butterfly valve)

バタフライ弁(ばたふらいべん)」参照

潮汐表(ちょうせきひょう)

海上保安庁が毎年刊行するもので、主要な港(標準港)の毎日の潮高潮低(干満)及び、各地の海峡・水道・瀬戸の流速・流向・転流時の予測値が記載されている。1巻と2巻に別れていて、1巻が日本及びその付近、2巻が太平洋及びインド洋となっている。

潮流(ちょうりゅう)

海の干満によっておこる海水の 流れ。一日に二回ずつ、その流れの方向が逆になる。

直航着桟(ちょっこうちゃくさん)

船の入港時間に合わせて、着桟すること。通常は、船が沖で待機しており、陸上側から指定された時間にあわせて船を桟橋へとシフトさせる。荒天の影響で船が遅れたりした場合などに、直航着桟となるケースが多い。

チョッサー(Chief Officer)

「チーフオフィサー」(一等航海士)のこと。これが訛ったもの。

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追跡流(ついせきりゅう)

船が前進または後進すれば、船体と水との間の摩擦のため、船体移動後の水の空積を埋めようとするために船体に追従する水の流れを生ずる。この流れを追跡流という。

通船(つうせん Sampan)

岸壁に接岸せずに沖の錨地に停泊している船舶に人や物資を運ぶ、数トン~十数トン程度、定員が数名~十数名程度の小型船(ボート)のことをいう。交通船が訛って通船となった、サンパン(Sampan)ともいう。

綱取り(つなとり)

船舶が入港した際に、岸壁等に係留するために係船索を係留施設のビットにかけること。

綱放し(つなはなし)

船舶がする際に、岸壁等から離岸させるため、ビットにかけられた係船索を取って、放すこと。

積み荷役(つみにえやく Loading)

陸上側設備のローディングアームを介して船体カーゴタンクへ移送すること。

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出会い角(であいかく)

船が進むことによって発生する波の頭頂部の角度と風浪により発生した波の頭頂部がなす角度をいう。
船の進行方向と波の進行方向が合わさったとき、船体に非常に大きな力が加わり危険な状況に陥る恐れがあることから、この角度を避け航行することが求められる。

定期検査(ていきけんさ)

船舶検査証書の有効期間の起算日から57ヶ月を経過する日から60ヶ月を経過する日までの間に受験する検査。

定期船(ていきせん)

あらかじめ、寄港地や発着時間等が決められている船。一般にコンテナ船を指し、主に外航船で使われる。⇔(反)不定期船(ふていきせん)

定期用船(ていきようせん)

定期用船契約は、運航業者(オペレーター)と船主(オーナー)間で、航海数に拘わらず月単位で一定の用船料を支払う契約。長期間の用船契約となり通常1年契約。⇔(反)航海用船(こうかいようせん)

ディスポーザー

25ミリ以下の開口の配管を通過する大きさに粉砕するもので、一般に厨房室に装備するもの。(型式承認を取得したもの)

ディーゼル機関(でぃーぜるきかん)

内燃機関」(ないねんきかん)参照

ディープタンク

水、油などの液体を積載するために倉内または甲板間に構造された比較的深いタンクのこと。

ディープタンク隔壁(でぃーぷたんくかくへき)

水・油など液体を搭載するタンクの仕切壁で、常時液圧を受けているので、同じ位置の水密隔壁より強固な構造にする。

手仕舞(てじまい)

本船における積荷、揚荷が終了したとき、カーゴ関係書類の整理を行ない、結末をつけることをいう。荷役業者、本船乗組員等で慣用している用語である。

手摺(てすり hand rail)

乾舷甲板及び船楼甲板の暴露部には、乗組員の保護のため全周にわたって手摺を設ける。手摺はトップレール1条と中間棒2条、それらを支持する手摺柱およびステーによって構成されている。

デッド・ウェイト(Dead Weight Tonnage)

船舶に積むことの出来る最大積載量を表す重量トン数。安全な海上輸送確保のための、重要な指標として使われる。満載排水量と軽荷重量との差。

出船(でふね)

出船とは、港の入口(港口)に船首方向を向けた状態で着桟(岸)する方法である。駐車する際にたとえると、前進で車の先頭を奥にして停めるのが「入船」、後進で車の後尾を奥にして停めるのが「出船」である。「出船」のほうが「入船」より確実、迅速に発進できる。このことから、以後の動きをスムーズにするべく事前に用意し、いつでも使用可能な状態にすることを指す。⇔(反)入船(いりふね)

デボトル

生産工程の改善。「デボトルネック」、「デボトルネッキング」ともいう。

デマレッジ(Demurrage)

用船契約において用船者(荷主)と船主との間で一定停泊期間に貨物の揚積みを行うことを取り決めたが、荷役がその期間に終了しない場合、超過期間について用船者が船主に対して支払わなければならない滞船損害賠償金のこと。Demur…異議を唱える。抗弁。

デリバリー・オーダー(Delivery Order)

カーゴの引渡しを指図する証書。D/Oと表記する場合もある。

デリバリー・ライン

サクションライン」参照

天測暦(てんそくれき)

天文航法を使用した船位決定に必要な天体の位置情報が掲載されている。

点食(てんしょく)

鉄鋼材製造の際、金属表面の絶縁皮膜が局部的に破壊されて生じる点状の腐食を点食という。

天文航法(てんもんこうほう)

陸地の見えない外洋で天体を観測して船位を求める方法。GPSが主流となった今でも自船位置の確認用、非常用として使用されている。

電波航法(でんぱこうほう)

無線方位測定機、レーダーなどにより、電波を利用して船位を求める方法

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灯台(とうだい)

灯台は、岬の先端や港内に設置された、船舶の航行目標「航路標識」の一種で、その外観や灯光によって位置を示す「光波標識」の中の夜標として位置づけられている。 塔状の建造物で、最上部には遠方からでも識別可能な強力な光源を有する。灯台は設置場所により、主要変針点又は船の位置を確認する時の目標となる「沿岸灯台」、又は港湾の所在、港口などを示す「防波堤灯台」の二種類にも区分される。

灯台表(とうだいひょう)

灯台の名称、位置、灯質、周期、灯高、光達距離、構造などが編述された本。

導灯(どうとう)

狭水道、狭い湾口等の航路を示すために航路の延長線上の陸地に設置した高低差のある2個以上の構造物で投光するもの。これを目標にすれば、浅瀬や暗礁を避けて航行できる。

灯浮標(とうふひょう)

定められた航路の入口、左右の航路限界、分岐点などを示したり、或いは航路近くの障害物の所在を示したりするために、海上に浮かべられた標識のことで灯光を発するものをいう。

特タン船(とくたんせん)

高圧液化ガス、アスファルト、硫酸など、一般油送船では輸送できない液体を運ぶ特殊タンク構造の船のこと。高圧液化ガス船、高温液体船、耐腐食船など。

特定港(とくていこう)

特定港とは、外国船舶が常時出入し、あるいは、喫水の深い船舶が出入できる港であり約80港強が指定されている。特定港は、その規模も大きく、大小船舶が輻輳するので各港ごとに港長が配置され、港内の交通安全について監督している。

特別検査(とくべつけんさ)

一定の範囲の船舶について、材料、構造、設備または性能が劣化して堪航性が欠如し、人命財産の安全保持に不安があると認められる場合に、これらの船舶に対して行なわれる検査のこと。

ドック(Dock)

船の建造・修理・荷役作業などのために築造された設備の総称である。船渠(せんきょ)ともいう。乾ドック(ドライドック)と浮きドック(フローティング・ドック)の二種類がある。乾ドックの場合、まず、タグボートの助けをかりて入渠する。ドックの入り口を密閉し、ドック内は海から完全に隔離される。そして、盤木と呼ばれる支えに船を乗せ、その後、巨大なポンプを用いてドック内の海水を排水する。それから、種々の作業に入る。浮きドックは、凹型のタンク式構造物で海水の注排水により海上で浮沈するドック。

ドック・レシート(Dock Receipt)

貨物受取証。D/Rと表記する場合もある。船会社が、船荷証券(B/L)の発行前にカーゴを受け取る際、発行する。

トップ・ヘビー(Top Heavy)

船の上部に重みがかかって重心が上がり安定を欠く状態。

艫(とも)

船尾」参照

艫脚(ともあし By the Stem バイザスタン)

バイザスタン(トモアシ)とは、船尾のほうが船首より喫水が大きくなっている状態をいう。速力増加、舵効き良好、波浪の浸入少なく排水も良好等の利点が上げられるが、船首部の見張りが不便になるという欠点もある。⇔(反)艏脚(おもてあし)

共洗い(ともあらい)

本船の積荷前のタンクの仕上がりに問題がないか(前荷が完全に除去できているか等)確認するためのサンプルの試し積作業のこと。積荷役の本開始前に、少量の積荷を本船のタンクに流しこみ、そのまますぐに陸上へ回収。回収サンプルを分析のうえ、サンプルに問題ない事が確認されてから、本荷役の開始となる。品質管理が特に厳しいエチレングリコールなどの荷役前に行われることがある。

ドライ・カーゴ(Dry Cargo)

乾貨物・固形貨物。(非液体、非気体)。鋼材やセメント、砂利や食料品等を運ぶ。⇔(反)リキッド・カーゴ(Liquid Cargo)

ドライドック

水ぎわの陸地部分を溝状に掘削して船を引き入れ、入口に扉を、その内部には給排水できるようにした、船舶の建造あるいは修理を行う施設。作業時は、内部を空にし、船舶の出入時は海面と同一高さに注水して使用する。普通、ドックといえばドライドックを意味する。

ドライバルク船

ドライバルク船とは、梱包されていない穀物・鉱石・セメント等のばら積み貨物を船倉に入れ て輸送するために設計された貨物船のこと。

ドラフトマーク

喫水線のことで船首・中央・船尾の各3ヶ所にあり、20cm間隔で目盛が表示されている。喫水線を読むことにより船体が水面下どの程度沈んでいるか確認することが出来る。

トラマーク

危険と思われる作業区域に黄色と黒色を斜めに塗り分けし標示することで注意喚起を促している。

取り舵(とりかじ Port)

左に舵をとり、船を左旋回させること。⇔(反)面舵(おもかじ Starboard)

トリップ運賃(とりっぷうんちん)

1航海(片道)毎に海運業者間で船舶を賃借する際の運賃。

トリップ船(とりっぷせん Trip Chater)

臨時投入船(りんじとうにゅうせん)」参照

トリム

船首喫水と船尾喫水との差。

ドルフィンバース

水中に多数の杭を打ち込み、その上を桟橋、コンクリートなどで接続してプラットフォームを造り、タンカーを接岸し荷役を行う係留施設のこと。

ドレン(Drain)

タンクやポンプやストレーナー等の下に溜まった残液のことを指す。英語の発音はドレインだが、内航船では、通常、ドレンと呼んでいる。Drain(排水)。

ドロップライン(Drop Line)

荷役配管を通じて、荷役タンクへ落し込むラインのこと。

ドンゴロス

語源は「dungarees=ダンガリース(麻袋)」が訛ったものと考えられている。目が粗く厚手の布のため、船舶では工具入れ、擦れ止め、オイルパンの敷物に使用されている。

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