海運プラザ 海運豆知識

第27回

船底塗料について

船舶の運航スピードを維持するためには、大量の燃料を消費する必要があります。船底に海洋生物が付着すると、船の抵抗が大きくなりスピードが低下し燃費が悪くなります。
そうならないために船舶の入渠時、船底塗料を塗り直す必要があります。

  • (1)船底塗料1号(Anti-corrosive paint A/C)
  • 下塗り塗料として船底部や水線部の発錆を防ぎ、鋼面および上塗り塗料との密着性もよく、上塗り塗料と船体鋼板との電気化学的作用を遮断するなどの機能を備えた高品質の速乾性塗料のことで、満載喫水線下の船底全面に塗装します。
ドック入渠時にA/C塗料をタッチアップ的に塗布した様子。
  • (2) 船底塗料2号(Anti-fouling paint A/F)
  • 船底外板没水部に付着する海中生物の着生防止を主目的とする他、A/Cと調和させ塗膜の厚みを増して、防食のためにA/FをA/Cの表面に塗布します。A/Fには防汚剤が含まれており、防汚剤を含んだA/Fが海水に浸されると防汚剤が海水に溶け出し、塗膜の表面に高濃度の防汚剤溶液層が形成されます。その濃度が付着生物の臨海防汚濃度以上に維持できれば、A/Fによる防汚効果が期待出来ますが、濃度が低い場合は汚損が引き続くことになります。また、防汚剤が必要以上に溶け出せば防汚剤の消費が多くなりA/Fの有効期間の短縮に繋がります。そのためA/Fを使用する際には、ドック入渠時に都度塗布状況を観察しなければなりません。
ドック入渠時にA/F塗料を全体的に塗布した様子。船体の喫水線下に赤色の塗料が採用されるのは、主原料が亜酸化銅を使用されているためです。この亜酸化銅は、フジツボ等の動物系に対し、強い防汚作用があります。そのため、船体喫水線下には赤色の塗料が採用されております。

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