海運プラザ 海運豆知識

第31回

メカニカルシールについて

船舶にはいろいろなところでメカニカルシールが使用されております。
大きいところではプロペラと主機関を繋ぐプロペラ軸が船体を貫通している部分やポンプを駆動する電動機とポンプを繋ぐ回転軸のポンプ側の貫通部などです。

貫通している部分に貫通穴が開いているだけで軸が通っているのであれば、プロペラ軸貫通部からは海水が浸入、ポンプであれば揚液等が漏れ出します。

この漏れを制限し、漏洩量を極めて少なくするのを目的として、装備されているのがメカニカルシールです。

【メカニカルシールの基本構造】

メカニカルシールは、JIS B 2405:2003「メカニカルシール通則」で定義されているが次のように要約できる。
●メカニカルシールの基本構造は、摺動面の摩耗に追従してスプリングなどによって軸方向に動くことのできる摺動環と動かない摺動環とから校正されていて、軸に垂直なラッピング仕上げされた摺動環の面が互いに接触し、相対的に回転する面(摺動面)によって流体の漏れを最小限に制限する働きをする装置であり、漏れを完全に止めるものではない。

JIS B 2405:2003「メカニカルシール通則」で規定されている性能についても次のように要約できる。
●メカニカルシールは機械要素であり、各種の機械に用いられるため、その性能に影響する因子も多岐にわたる。例えば、シール流体の条件(流体の種類・圧力・温度・年度・固形物の有無など)、取り付け機器の条件(機器の種類・機器の精度・軸径・回転速度・発停の頻度・使用頻度など)、取扱条件(潤滑方式・冷却方式・装着長さの適否など)によってメカニカルシールの性能は大きく変化する。
●メカニカルシールの性能は(1)漏れ量(2)摩耗量(3)トルクによって評価するが、これらの評価項目の値は製造者と使用者の当事者間で協定するものであり、規格などによって一律に規定することはできない。このため、1993年に改定されたメカニカルシール通則では漏れ量3㎖/hrの規定は除外された。

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