海運プラザ 海運豆知識

第47回

霧の種類

(1)霧とは?
霧とは、細かい水滴が空中に浮かんで視程(水平方向の最短距離)を悪くしている状態で、(水平)視程が1km未満のものをいいます。水蒸気が凝結(ぎょうけつ)する際に、空中に凝結核(ぎょうけつかく)が多いと霧ができやすい。工業地帯でよく霧が発生するのは、吸湿性の浮遊物が多く、これが凝結核として働くからで、ときには湿度80%位でも霧になります。逆に空気が清浄であると、湿度100%になっても凝結しないことがあり、この状態を飽和といいます。霧は本質的に雲と変わりなく、上空にできたものが雲であり、地上付近にできたものが霧であると思ってください。

(2)霧の種類

①移流霧(海霧)

海陸にかかわらず、温かい大気が冷えた海面に移動したときにできる霧を指し、この霧は次のA~Cに分類されます。

  • 写真1
  • (A)大規模な海霧:大規模で湿った気流が暖かい海面上から寒流域上に流れ、下層から冷やされてできる霧です。この霧が海上で発生する霧の主因をなしています。
  • (B)沿岸の海霧:夏の初め、海水があまり暖かくならない時期に、陸風が海上に出て生じる霧をいいます。
  • (C)熱帯気団の北上による海霧:冬、熱帯気団が北上するときに、地表から冷やされて生じる霧をいいます。アラスカ南海上に発生することがあります。

②蒸発霧

写真2比較的暖かい海面から盛んに蒸発が行なわれたときに、冷たい大気が流れてきて、海面上の水蒸気を冷やして生じる霧をいいます。高緯度の冬季によくみられます。

③混合霧

写真3気温と湿度の異なる2つの空気が風によって混合し、高温の方の空気は冷やされ、低温の方の空気は水蒸気を補給されて霧となるものです。この場合、2つの気塊(数十~数百kmの水平規模で一様な性質をもつ、地表付近の大気の塊)は飽和に近く、気温差が大きい時に発生します。

④逆転霧

逆転層(気温の変化が通常と異なる現象(気温逆転)のこと、普通ならば高度の上昇にともない気温が低下するはずなのに、逆に上昇していること)の下に形成された層雲(最も低い所に浮かび、灰色または白色で、層状あるいは霧状の雲)の雲底(雲の最も低い部分)が下がって地表面に達して霧となる。層雲の上部が放射冷却して気層全体の湿度が下がり、雲底が地表面に届くようになると発生します。

⑤放射霧

写真4陸上では、地面の湿度が高い風の弱い晴れた夜に地面が放射冷却(高温の物体が周囲に電磁波を放射することで気温が下がる現象)してできる霧をいいます。上空に冷たく乾燥した気層が入りやすい秋~初冬にかけて移動性高気圧に覆われたときに発生しやすい。海上では雨上がりの夜半過ぎに急に晴れると放射冷却して発生します。

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