海運プラザ 海運豆知識

第51回

オートパイロット(自動操舵装置)

オートパイロットは、20世紀中盤から大型船で使われ、ジャイロコンパスなどの方位センサーから方位信号を受け、目的の針路で航行するように操舵を自動制御する装置をいいます。

オートパイロットの普及以前は、

①操舵者(手)がコンパスを見て所定の針路から右に20度ずれたことを知る。
②操舵者(手)が舵角を考えて10度左に舵をとる。
③船首が左に動き所定の針路に戻りはじめる。
④操舵者(手)がその様子をコンパスで見て舵を中央に戻す。
⑤操舵者(手)が海・気象等の影響によりこのままだと船首が所定の針路から左にずれてしまいそうだと考え右に5度当舵(あてかじ=目標針路をこえて回頭しそうなときにそれを防ぐための操舵)をとり、すぐ舵を中央に戻す。
⑥船首の動きが止まり、所定の針路に戻る。

といった作業を手動でおこなっていました。

オートパイロットはこの作業を自動的におこない操舵者(手)の代わりに設定された針路に合わせ航行します。

自動操舵装置の導入により、

①船員の操舵の負担軽減。
②航海中の見張りの専念。
③レーダー等の航海支援装置から得られる情報を有効に活用した当直を行うことが可能。

といった大きなメリットがあり、安全な航海当直をおこなうことができ、船舶の安全性の向上及び省エネ効果につながることもあって、船舶にとって必要不可欠な装置であると言えます。

また、自動操舵装置は定められた方位のみ制御する装置であって、他船や障害物を避ける動作(避航動作)は持ち合わせおりません。
そのため自動操舵装置を使用する場合は、

①他船との危険な見合い関係が発生していないこと。
②航行上に危険な障害物、浅瀬等が無いこと。
③船舶の輻輳する海域ではないこと。
④視界が制限された状況ではないこと。

に注意する必要があります。

自動操舵装置の切替えスイッチは、船橋コンソール中央に設置されております。

船橋コンソール中央画像

写真1

船橋コンソール操舵作動切替えスイッチ拡大画像

写真2

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