海運プラザ 海運豆知識

第53回

航路標識

船舶が海上での位置を知るためや港への入港ルートの指標となる灯台や無線方位信号所、霧信号所などの総称をいいます。
古代ギリシャ時代、紀元前280年頃、地中海はアレクサンドリアのファロス島に沿岸を航行する船舶の指標とするための航路標識として高さ60メートルの灯台があったといわれています。

当初の航路標識は、各国が独自で運用しており、国際的な統一がなされておらず航海者に混乱を与えておりました。
そこで、1980年東京で開催されたIALA(国際航路標識協会)浮標特別会議で海上浮標式が採択、1982年に発効、国際的に統一されることとなりました。
現在日本では、航路標識法において航路標識は「灯光、形象、彩色、音響、電波などの手段により港、湾、海峡その他の日本国の沿岸水域を航行する船舶の指標とするための灯台、灯標、立標、浮標、霧信号所、無線方位信号所その他の施設という」と定められています。

航路標識の種類は、

①光波標識(光、形、色を利用した灯台、港の灯浮標など)
②音波標識(霧がかかった時に音で位置を知らせる、霧信号所など)
③電波標識(無線方位信号所など)
④その他の標識(文字などを利用したもので船舶通航信号所など)と、多種多様ですが、ここでは①光波標識の代表的な灯台、灯浮標、浮標についてご説明します。

1.灯台
現在、日本では3,221個の灯台が設置されており(H27.4.01現在)、灯光を発して構造が塔状のものを灯台といいます。陸上の灯台は通常白色の塗装をしていますが、雪国や孤島の灯台では見やすくするために白赤や白黒に塗り分けられている灯台もあります。
この灯台は港の防波堤入口に設置され、港の奥に向かって左側は白色、右側は赤色に塗装され、日没後の光の色は港の奥に向かって左側は緑色、右側は赤色となっています。

灯台は、

(1)船舶が陸地や自船の位置を確認するときの目標とするために、岬や沿岸の顕著な場所
(2)港湾の所在、港口などを示すために港湾または港湾周辺と、設置場所が決められています。

写真1

2.灯浮標、浮標
現在、日本では1202個の灯浮標と22個の浮標が設置されており(H27.4.01現在)、船に危険な浅瀬などや航路を示すために、海底の定位置におもりによってつながれていて海面上に浮く構造物で、灯光を発するものを灯浮標といい、灯光を発しないものを浮標といいます。
左側に緑色に染色された左舷浮標(日没後は左舷灯浮標)が、右側に赤色に染色された右舷浮標(日没後は右舷灯浮標)があります。その状況が意味するのは、その浮標(灯浮標)の外側は航路外で、水深が浅いことを示しています。
なお、灯浮標、浮標は側面標識といい、A方式(左舷標識が赤、右舷標識が緑)とB方式(A方式と逆)に分けられどちらを採用するかは各国に委ねられています。
ヨーロッパ、アフリカ、中近東などではA方式を、日本、アメリカ、フィリピンなどではB方式を採用しています。

写真2

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