海運プラザ 海運豆知識

第70回

船級協会

(1)船級協会とは

船級協会は、船の設計や建造、メンテナンスが、正しくきちんと行われていることを証明する仕組みのことをいい、旗国政府の代わりに証書を発給する認定代行機関のことをいいます。

船は大変複雑な構造物で、十分な強度を持つように設計されていること、設計通りの材料を使って正しく 建造されていること、安全面で要求される性能・設備を間違いなく持っていることや、竣工後もきちんとその性能を保つようにメンテナンスされていることなどを検査して確認しないと、直ちに乗員・乗客の人命と高価な積荷の損失につながります。本来この検査は、船が登録される国の政府が行ないます。しかし、発展途上国などでは十分な検査体制がとれない恐れがあったりするため、外航海運の場では国際的に認められた民間の検査機関である船級協会(Classification Society)がその責務を担います。これは、政府機関(JG:Japanese government)だけでは膨大な数の船に対して検査の手が十分に回らないことについての解決策でもあります。

(2)船級をとる必要性

船級協会の検査結果により問題ないと認められる船には規定の船級(Class)が付与され、その旨記載した証書が交付されます。

もともと船級協会は、現在のような政府の検査体制が整っていない時代に、損害保険会社が船の状態をチェックするために作られました。船級協会の検査は、船籍国が行なう法律上の検査とは別のものなので、船級を持たなくても航海することは可能です。しかし、船級のない船では船体や貨物に損害保険をかけられなかったりして、万一の際に保険金が支払われない可能性があるため、国際海運において事実上商船として運航できません。逆に外航の商船以外では、特別な事情がなければ船級を持つべき理由はあまりないと言えます。実際、軍艦はもちろん、練習船なども船級を取らないのが普通です。世界の船級協会としては、イギリスのロイド船級協会(LR)、アメリカのアメリカ船級協会(ABS)、日本の日本海事協会(NK)、ノルウェーのノルスケ・ヴェリタス(NV)、フランスのビューロー・ヴェリタス(BV)などがあります。

なお、船級協会の承認は旗国がおこないますが、ISO9002、またはISO9000の取得、SOLAS 条約(海上人命安全条約)やMARPOL 条約(海洋汚染防止条約)等の遵守等、細かく要求されています。

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