海運プラザ 海運豆知識

第74回

航海計器 マグネットコンパスとジャイロコンパス

(1)マグネットコンパス

船を運航するために必要な航海計器には、船の針路・方位を図る計器・速力を測る計器、位置を求める計器があります。なかでも船の進む方位を求める計器は重要で磁石を利用したマグネットコンパス(磁気コンパス)は古くより航海に用いられてきました。マグネットコンパスは別名「羅針盤」ともいいます。

マグネットコンパスは、磁針が磁北を指す性質を利用しています。ただし、マグネットコンパスを使う際は、磁針の方向に偏差と自差に基づく誤差を加減して真北を求めなければなりません。

偏差とは、磁石としての地球の磁北(北磁極)と地理上の北極点に生じるズレのことをいいます。マグネットコンパスは、その構造上、磁北を指すためそのズレの分修正が必要となります。

マグネットコンパス

(2)ジャイロコンパス

ジャイロコンパスのコマには、回転軸、水平軸、垂直軸の3軸が自由な状態で高速回転させると、重力以外の外力が働かない限り、回転軸を一定に保つ性質があります。また、回転軸に力を加えるとその直角方向に回転軸が旋回します。(プレセッション)このようなコマの性質を生かした機器がジャイロコンパスといいます。内部のコマを地球の自転と同じ向きに回転させれば、ジャイロ軸は常に真北を指し続けるというしくみです。

ジャイロコンパスは、マグネットコンパスのような偏差と自差がないこと、また、荒天時の大きな揺れにも影響を受けにくいなどの利点が多く、多くの船舶で装備されています。ただし、ジャイロコンパスは電気で駆動するため、万一の事故で停電が発生すると使用出来なくなります。ジャイロコンパスは総トン数500G/T以上の船舶に搭載義務があり、マグネットコンパスとともに設置することが義務付けられています。

ジャイロコンパス

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