石油化学工業とは?
油や天然ガスを原料に化学反応を利用して、ガソリンや灯油などのような燃料とはまったく違った用途・性質の製品をつくる工業、それが石油化学工業です。
テレビやパソコン、家庭用品などに使われているプラスチック、シャツやセーターなどに使われている合成繊維、タイヤ、ジョギングシューズなどに使われている合成ゴム、これらはみんな石油化学工業から生まれたものです。
そして、宇宙飛行のための宇宙服、水深6,500メートルの深海にもぐれる潜水艇(せんすいてい)、ますます高速化する新幹線やジェット旅客機、砂漠に出現するいちご畑などなど、これらにもまた石油化学工業から生まれた製品がたくさん使われています。
このように、私たちの毎日のくらしになくてはならないいろいろな製品から人類の夢を実現するために役立つ高度な技術を支える製品まで、その原料をつくっているのが石油化学工業です。
石油化学製品とは?
前述のとおり、石油化学工業から生まれた製品、これが「石油化学製品」です。
石油化学製品は、日常生活のあらゆる分野に使われ、みなさんのくらしになくてはならないものですが、それ自身がそのまま、身近なものの「かたち」になっているのではありません。テレビ、パソコン、洋服、タイヤ・・・そうした実際に使う「かたち」になったものをつくる「材料」なのです。
身のまわりに数多くあるものの素材、つまり他の製品の原料となる材料をつくっているのが石油化学工業です。
特に、自動車、コンピュータ、電子・電気機器などの分野では、すぐれた品質と機能をもった石油化学製品がたいへん重要な役割を果たしています。
具体的には、石油化学製品には、次のようなものがあります。
- ●プラスチック
- ●合成繊維(せんい)
- ●合成ゴム
- ●塗料(とりょう)
- ●合成洗剤(せんざい)、界面活性剤(かいめんかっせいざい)
- ●薬品・肥料など
石油化学工場の特徴
油や天然ガスを原料に化学反応を利用して、ガソリンや灯油などのような燃料とはまったく違った用途・性質の製品をつくる工業、それが石油化学工業です。
原料に化学反応をおこさせることでいろいろな石油化学製品がつくり出されます。化学反応としては原料を高い温度にしたり、強い圧力をかけたりしますが、そのためには、高い技術、安全性、大がかりな設備が必要になります。
石油化学工業協会のホームページから引用
▶ 石油化学工業協会について