乗船研修レポート
第1回
乗船研修レポート 「Vol.1 乗船・バンカー」
明和海運では、陸上社員の入社後研修の一環として、1~2週間程度の乗船研修を実施しています。海上業務や船舶環境への理解を深め、海上社員と陸上社員の円滑なコミュニケーションの実現を図る上で、新入社員教育の中でも重要な研修と位置付けています。
今回は、平成23年7月に入社した永田部員が経験した乗船研修のレポートを4回に分けてご紹介します。
vol.1 乗船・バンカー
~乗船研修に至る経緯~
入社後3か月間、各港間の距離・気象の影響等、船舶の航行に係る基本的知識を勉強してきました。その中で、実際に船が直面している状況は、なかなか想像しにくいと感じていました。実際の運航状況を体感し、運航についての知識をさらに深めるため、今回の乗船研修を行うこととなりました。
「海とはどんなものなのか?」私自身では、想像もできずに乗船研修の実施が決定いたしました。乗船前、テレビや映画、その他の情報媒体を通じて得られる情報では、海の素晴らしい景色・豊かな自然環境に着目した情報が多かったです。夢とロマンにあふれる乗船研修が待っていると思いつつ、乗船の日を迎えることになりました。
これから、全4回に分けて乗船研修の内容を紹介させていただきます。
初回である今回は、海上での給油作業をご紹介させていただきます。第2回は、船の航行にあたり、ランドマークとなる岬、第3回は、皆様ご存知の瀬戸内海を跨ぐ大きな橋、そして第4回は、船内設備の保守作業を紹介させていただきます。
今回の乗船研修で乗船するのは、明芳丸です。
船長は、弊社ホームページのスタッフ紹介に掲載中の小山宣男船長です。
~海上での燃料補給~
乗船中の最初のイベントは、燃料補給からスタートしました。
乗船前までは、陸の岸壁からホースを繋ぎ、燃料を補給しているのだなと思い込んでいた私でしたが、乗船初日から度肝を抜かれることとなりました。
沖合にて船同士を接舷させ、ホースを渡し接続・・・。驚きました。
(右舷後方よりバンカー船が接近中)
(かなり近づいてきました)
写真では臨場感が伝わりにくいですが、とてもドキドキしました。
接近してくるバンカー船の船橋に、人が立っているのが見えた時には、いよいよこれからか!と感じました。
(係船索を渡し、いよいよ接舷です)
(接舷完了!)
乗船中の明芳丸の右舷に接舷。
バンカー船の乗組員の方々の手際の良さには大変驚きました。
(本船側の燃料タンクバルブです)
(燃料ホース接続完了!)
ホースを接続し、本船側のバルブを開放。50分程で給油作業は完了いたしました。
(船尾より少しずつ本船から離れます)
(バンカー船が前進を開始しました)
バンカー終了後、ゆっくりと本船から離れて行きました。
(バンカー船が前進を開始しました)
初日から、日常的に行われている海上での給油作業に大変驚くと同時に、良い勉強をさせていただくことが出来ました。
次回は、船の航行に当たり、ランドマークとなる岬をご紹介します。(「Vol.2 潮岬」につづく)